「赤ちゃんとのお出かけで、離乳食どうしよう…」そう不安に感じるママ・パパは多いですよね。
特に生後5〜6ヶ月で離乳食が始まる時期は、外出先での食事準備や衛生面に悩む方も少なくありません。
この記事では、離乳食・幼児食コーディネーターの資格を持つ筆者が、月齢別(初期〜1歳まで)に「外出時に必要な準備・手作りテク・市販商品の活用法」を徹底解説します。
これらを事前に整理することで、不安なく赤ちゃんとのお出かけが楽しめるようになりますよ。離乳食の心配を減らして、親子で楽しいお出かけにしましょう!
外出時に離乳食が必要なタイミングとは?

月齢別の栄養バランス事情(5~8ヶ月は母乳/ミルクが中心)
離乳食を始めたばかりの生後5〜6ヶ月(初期)は、まだ母乳や育児用ミルクが主な栄養源です。この時期の離乳食は「食べる練習」が目的なので、1日に1回少量ずつ与えるのが一般的。
中期(生後7〜8ヶ月)になると離乳食は1日2回に増え、授乳・ミルクの回数も通常4〜5回程度に減ります。この時期も、母乳やミルクが主軸であることに変わりはありません。離乳食はあくまで補助的な位置付けと心得ましょう。
厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド」にも、離乳食後の母乳・ミルクは飲みたいだけ与えてよいと記載されています。焦らず、赤ちゃんのペースに合わせて進めましょう。
短時間外出 vs 長時間外出における与え方の違い
外出時間によって離乳食の準備方法は異なります。
⏰ 短時間(1〜2時間程度)の外出
🧳 長時間(2〜4時間以上)の外出
具体的には、1回目の授乳に母乳/ミルク+手作りちょい足し食材、2回目の授乳後に常温保存OKのパウチや瓶詰を与えるといった組み合わせが参考になります。
どちらも気温と衛生面には注意を
近年は、予測不能な気温の急上昇が多々見られます。
衛生管理が難しい外出先や、急な温度変化が心配な日には、徹底した衛生管理のもと製造された市販のパウチやレトルト離乳食を選ぶのが賢明です。
開封前は常温保存が可能で、必要な時にサッと与えられる手軽さは、食中毒のリスクを抑えつつ、親子の安心にも繋がります。
外出離乳食に最低限必要な持ち物リスト

赤ちゃんとのお出かけ時、これだけは持っておきたいマストアイテムを月齢・場所を問わず使える基本セットとしてまとめました。
お出かけに欠かせない「基本アイテム」
持ち帰りゴミ対策と飲食店マナー
外出先、特に飲食店での離乳食はマナーを守ることが大切です。
✅ まとめ表
アイテム | 目的 |
ベビースプーン | 離乳食をすくって食べさせやすい |
エプロン | 服・ベビーカーの汚れ防止 |
ウェットティッシュ/除菌シート | テーブル・手・口の除菌や拭き取り |
ゴミ袋 | 持ち帰り用に小分けできる衛生配慮 |
哺乳瓶/ストローマグ | ミルク・水分補給 |
タッパーなど | 手作り離乳食や果物などの保存・持ち運び「 |
【月齢別】手作り離乳食の外出向けアレンジ術

(初期:5〜7ヶ月):とろみやすいペーストの小分け保存
離乳食初期は、とろみのあるペースト状のものを少量ずつ持ち歩くのに適しています。
以下の方法で外出がスムーズになります。
(中期以降):冷凍容器や調理グッズ活用術
生後8ヶ月以降、離乳食量が増える中期・後期では以下の方法が便利です。
✅ 小分け&解凍・再加熱のステップまとめ
ステージ | 保存方法 | 解凍・加熱の手順 |
初期(5〜7ヶ月) | 粘性のあるペーストを15〜20mlずつブロック冷凍 | 粗熱後、袋ごと保冷ケースに入れる |
中期以降 | 耐熱容器(小分けトレーやジップロック袋)で冷凍ストック | 再加熱 → 粗熱取る → 安全に与える |
おすすめの外出時便利グッズ

保温・保冷対応容器の使い分け
外出時の離乳食は、温度管理ができる容器があると安心です。特に「魔法びん構造」の離乳食ケースを使えば、保冷に対応し衛生的です。


これらを組み合わせれば「保冷バッグで冷たいまま運び、必要なものを電子レンジで温めて粗熱を取ってから与える」といった調理ラインが外出先でも可能になります。
パウチスタンドやシリコーンスチーマー等の携帯アイテム
パウチタイプの市販ベビーフードは軽量で携帯に便利ですが、自立しにくいため持ち運び時にこぼれやすい弱点があります。そこで便利なアイテムが登場します。

これらは軽量かつコンパクトで、バッグに常備して損のないアイテム。使い勝手を高めてくれます。
✅ 便利グッズ対照表
商品名 | 主な使い方 | 価格(目安) | 特徴 |
サーモス JBW‑240 | 温・冷管理&そのまま電子レンジ可 | 2,050〜3,384円 | 保冷、食洗機・電子レンジ対応 |
わけわけフリージングトレーR(リッチェル) | 小分け冷凍保存 | 約500円 | 小分け・解凍可、初期離乳食に最適 |
セリア しぼれるパウチスタンド | パウチの自立スタンド | 110円(税込) | 軽量で携帯しやすい |
リッチェル パウチスタンド | パウチの持ち運び・食べやすさ改善 | 770円(税込) | 持ちやすく、食べさせやすい形状 |
市販ベビーフードおすすめランキングTOP5
安全・衛生処理済みで常温保存可能アイテム
以下は外出時にも安心して使える、常温保存&安全処理済みベビーフードです。2025年6月時点の価格・対象月齢を公式情報から引用しています。
① 和光堂「栄養マルシェ カップタイプ」
- 対象月齢
7ヶ月頃〜 - 内容
スプーン付きカップ型で、バランスのとれた栄養食(例:和風ベビーランチ等) - 価格
6個セット1,740円(税込)、1個あたり290円(税込) - 特徴
カップそのまま使用でき、外出でのスプーン使用に便利。温めなくても食べさせられるため、災害備蓄としても役立ちます。

② 和光堂「はじめての離乳食」フレーク
- 対象月齢
離乳食初期 - 内容
お湯で溶くだけのフレーク状。初めて食べさせる一口に最適。 - 価格
公式未記載(一般的な販売価格は200〜300円程度) - 特徴
国産素材100%、汎用性が高く、お湯で溶くだけなので外出先でも手軽に準備できます。

③ キユーピー 瓶詰離乳食シリーズ
- 対象月齢
5ヶ月頃〜 - 内容
70g瓶詰×複数種。例:おかゆ(だし仕立て)、ミックスフルーツなど - 価格
70g瓶1本172円(税込)〜 - 特徴
素材そのままの味わいが特徴で、瓶は再利用も可能。常温保存が可能で、持ち運びに便利です。

④ キユーピー にこにこボックス 肉じゃが弁当
- 対象月齢
9~11ヶ月頃〜 - 内容
一箱におかず+主食がセット(肉じゃが+鶏肉のおかゆ) - 価格
1箱120g×2(60g+60g)、378円(税込) - 特徴
旅行や長時間外出時に便利なボリュームタイプ。これ一つで主食とおかずが揃うため、荷物を減らしたい時に活躍します。

⑤ ベルタ離乳食サービス(レトルトパウチ)
- 対象月齢
5ヶ月〜1歳3ヶ月 - 内容
月齢に合わせた5〜9品のセット。専門家による献立設計。 - 価格
5・6ヶ月STARTコース(2ヶ月分)8,402円(税込) - 特徴
離乳食・幼児食コーディネーターの視点から見ても、完全に管理された献立プランは非常に魅力的です。 常温保存可能なパウチタイプで外出に最適、手作りの負担を減らしたい方におすすめです。
✅ ランキングまとめ表
順位 | 商品名 | 対象月齢 | 価格/サイズ | 特徴 |
1 | 和光堂 栄養マルシェ | 7ヶ月〜 | 290円/個 | スプーン付きカップ、外食向き |
2 | はじめての離乳食 フレーク | 初期 | 200〜300円程度/6個入り | 安心のフレーク、アレンジ自由 |
3 | キユーピー 瓶詰離乳食 | 5ヶ月〜 | 172円/70g瓶 | 再利用可、広いバリエーション |
4 | にこにこボックス 肉じゃが弁当 | 9〜11ヶ月 | 378円/箱 | おかず+主食、お出かけに便利 |
5 | ベルタ 離乳食パック | 5ヶ月〜 | 8,402円/2ヶ月分 | 専門家プラン、常温パウチ対応 |
おすすめグッズ&ベビーフードの比較一覧
機能別比較(保温・サイズ・価格・口コミ)
以下の表は、「保温・保冷性能」「容量・サイズ」「価格」「実際の口コミ評価」を基にまとめたものです。
商品名 | 保温・保冷 | 内容量・サイズ | 価格(目安) | 評価・口コミ | 特徴 |
サーモス JBW‑240 | ◯(まほうびん構造) | 大130ml+小90ml | ¥2,050〜3,384 | ★4.0/5(保冷性に優れている) | 内容器は冷凍、電子レンジ、煮沸OK! |
わけわけフリージングトレーR(リッチェル) | ◯(冷凍後保冷ケース推奨) | 15ml × 12ブロック | 4枚セットで¥990(税込) | ★4.7/5(小分けに便利) | 初期離乳食向け冷凍トレー |
セリア パウチスタンド | △(常温使用) | 奥行約8cm | ¥110(税込) | ★4.4/5(お出かけに最適) | 軽量で携帯しやすい |
リッチェル パウチスタンド | △(常温使用) | 直径約8cm | ¥770(税込) | ★4.4/5(安定感が良い) | しっかりした作りでこぼれにくい |
和光堂 栄養マルシェ カップ | 常温OK | 約120g/個 | ¥290(税込) | ★4.3/5(外食でも◎) | スプーン付きでそのまま食べられる |
キユーピー 瓶詰離乳食 | 常温OK | 70g/瓶 | ¥172/本(税込) | ★4.1/5(お出かけにも便利) | 味のバリエーション豊富 |
ベルタ 離乳食パック | 常温OK | 約5〜9パック/配送 | ¥8,402(税込)※3 | ★4.3/5(月齢に応じて選べる) | 専門家監修の常温パウチ |
✅ 比較まとめポイント
外出時によくあるQ&A

「冷凍物は電子レンジで解凍すべき?」
- Q凍ったまま「加熱モード」で解凍し、全体を混ぜて均一な温度にするのが衛生的です。
- A
自然解凍やレンジの解凍モードは、食品が危険温度帯(菌が繁殖しやすい温度)に長く留まるため、雑菌の繁殖リスクがあり推奨されません。電子レンジではしっかり加熱モードで中心部75℃以上になるように加熱し、少しずつ様子を見ながら調整しましょう。加熱後は必ず全体を混ぜてから冷ますことが重要です。
特に冷凍後は乾燥しやすいため、水や出汁を適宜足し、ラップをふんわりかけて加熱するのがポイントです。
「外出中に食べない時はどうする?」
- Q無理に食べさせず、母乳・ミルク中心にして次の食事に切り替えましょう。
- A
赤ちゃんは外出中に緊張したり、環境が変わったことで食欲が落ちることがよくあります。離乳食・幼児食コーディネーターとしての経験からも、無理に食べさせて嫌な経験にしないことが大切です。 その場で無理強いせず、母乳や育児用ミルクを主体にしながら気長に与え、次のタイミングで通常の離乳食を再開するのが安全です。また、バナナやビスケットなどの軽食を活用するのも一つの選択肢とされています。
「飲食店に離乳食を持ち込める?」
- Q店舗によりますが、必ず事前に確認し、許可を得た上で持参しましょう。
- A
店舗によっては離乳食の持ち込みを禁止しているケースがあるため、事前の確認・一声かけが重要です。多くの先輩ママの口コミでも、「事前に『離乳食を持参してもよいですか?』と確認したら、快く了承してもらえた」という声が多く聞かれます。
また、フードコートなどの赤ちゃん休憩室や子連れ専用スペースで食べさせるのも、お店に迷惑をかけず円満な対応方法とされています。
✅ Q&Aまとめ
質問 | 答え |
冷凍物の解凍 | 解凍モードではなく「しっかり加熱」→全体を混ぜてから冷ます |
外出中に食べない時 | 無理せず母乳/ミルク中心にし、次食事で補う |
飲食店での持ち込み | 事前確認・許可取得が基本。休憩室利用も有効 |
まとめ|外出離乳食で失敗しないコツ

外出時の離乳食は、「月齢に合わせた柔軟な準備」と「衛生管理」が成功のカギです。
ここでは、これまでのポイントを振り返りながら、失敗しないための基本的な考え方をまとめます。
月齢別の準備ポイントをおさらい
月齢 | 離乳食の目安 | 外出時の対応 |
5〜6ヶ月(初期) | ペースト状、1日1〜2回食 | 母乳やミルクが中心、短時間外出が基本 |
7〜8ヶ月(中期) | やわらかい粒状、2回食 | 小分け保存した手作りや市販品で対応可 |
9ヶ月以降(後期) | しっかり形あり、3回食 | ベビーフードの活用や加熱容器が便利 |
離乳食・幼児食コーディネーターとしてお伝えしたいのは、母乳や育児用ミルクを主とする時期は、「食べさせなきゃ」と焦らず、授乳でフォローできる環境づくりが第一だということです。
調理グッズと市販フードの“いいとこ取り”が◎
どちらか一方に偏らず、「場面ごとに使い分ける」ことが現実的かつ効率的です。
近年は、予測不能な気温の急上昇が多々見られます。衛生管理が難しい外出先や、急な温度変化が心配な日には、徹底した衛生管理のもと製造された市販のパウチやレトルト離乳食を選ぶのが賢明です。開封前は常温保存が可能で、必要な時にサッと与えられる手軽さは、食中毒のリスクを抑えつつ、親子の安心にも繋がります。
外出中こそ「衛生対策」は最優先
結論
離乳食の外出対策は、「完璧にこなす」ことよりも、「無理なく続ける」ことが大切です。
お子さんの様子に合わせて柔軟に対応しながら、手作りと市販をバランスよく組み合わせることで、親子にとってストレスの少ないお出かけになります。
このリライトされた記事が、あなたのサイトを訪れるママ・パパの不安を解消し、楽しいお出かけをサポートする一助となれば幸いです。
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